想像力が創造の根源 佐伯

僕は、音楽のインタビュー記事を読むのがとても好き。良く読むのは「ROCKIN’ON JAPAN」という雑誌である。ちょっと前に「ROCKIN’ ON JAPAN」を読んでいた時、編集長である、山崎洋一郎さんがこんな事をコラムに書いていた。

『一番良い耳を持って音楽を聴いているのは十代の子供達だ。僕ら、大人はお金を掛けて何万もする機材で音楽を聴くこともできて、一般的には良い品質の音楽が聴ける。だが十代の彼・彼女らは金額的にに高いとは言えないプレーヤーやイヤホンで音楽を聴き、どうしたって、しゃりしゃりなギターの音や、抜けの悪いボーカルの声が聴こえてるのでは無いだろうか?つまり質の悪い音で音楽を聴いているはずだ。
それでもそんな十代の彼・彼女らは一番良い耳を持っていると言える。

それは何故か?

それは、良い状態の音ではないからこそ、そこにあるはずの無い最高の状態を想像して音楽を聴いてるからなんだ。一生懸命、聴こえる音に耳を傾け、全身でその音を想像する。その、あるはずの無い音や世界を想像する力は、十代の若者にしか無い力だろう。

そんな十代が耳を傾ける音楽こそが、人の胸を打ち、誰かの心に響く音楽なのでは無いかと、私は思うのである。』

あくまで、僕のうる覚えなので多少ニュアンスは違うのかもしれないけど、おおよそこんな感じ。
なるほどなぁと、つくづく思った覚えがあります。

足りないから想像するんですよね。足りないから、そこに届くように想像するんです。必死に。だから、僕も十代の頃に聴いてた音楽は、今よりもとてもドキドキしたし、一曲一曲を色濃く感動した気がするなぁとも思った。

今、僕らはCDを作ってます。 
正直。歌が上手いかって言ったら上手くないしギターだって上手くない。まだまだ、自分達の立ち位置や音楽にも満足してない。もっと高みに行きたいと思う。

足りてない。足りてない。
けれど、今入れられるだけの想いを込めて、僕らだけの音楽を作ってる。
このCDが、僕らの音楽が誰かの心に届いてその人の生活を前に進める力になれたら、そんな事を思います。そして、このCDを聴いた十代の子達の胸を打つような、ついついこればっか聴いちゃうわー。っていう音楽になったらとても嬉しい。

もうそろそろレコーディングも終了しそうです。CD楽しみに待っていて下さい。

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